~七転び八起き~
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家族のいない夕食のように
少し肌寒く
家族の存在のように
温かな太陽が照りつける
そんな秋
お日様は温かく、
その有難味をさとすように紅葉の風が肌を流れ、
人のあるべき姿がこの秋にあります。
それぞれが抱く心境を現すような季節です。
なんだかやっと秋らしくなってきました。
春夏秋冬感じれば、それは人の感情に瓜二つ。
春来れば、情熱の夏が来る。
夏来れば、静寂の秋が来る。
秋来れば、悲観の冬が来る。
そしてまた、門出の春が来る。
まるで恋愛のようでもあり、
まるで人一人の生のようにも思え、
すべての歩みに当てはまる自然の声。
情熱はいずれ冷め、静寂はいずれにも転び、
悲観は門出までの道中にあり、門出は情熱を約束する。
それぞれの日々の春夏秋冬。
この秋がなけりゃ、
僕らは何も始まらないんだ。
こうやって様々な季節を巡り、
この恵みと自分の心を繋ぎ合わせて。
歩み寄らなきゃ感じとれない。
自分という意志を貫けばいい。
共存するべき互いの表現。
春夏秋冬
歩んでこそ人であり
春夏秋冬
感じてこそ解り合える
春夏秋冬
表現してこそ君があり
春夏秋冬
乗り越えてこそ意味をなす
夕方、
西日がスッゲェ眩しいー。
伸びた日陰が行く先を見てる。
こんな存在でありてーなー。
背中越しが温かい。
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拝啓
秋深まりつつ、
木の葉も我先にと色づきはじめております。
衣も彩り、野路鮮やかな日となりそうです。
さて、10月3日
北アルプス 菅平高原 志賀高原
今朝は初冠雪となりました。
北アルプスの山頂付近には、
目視でもハッキリ見て取れるくらいの積雪量。
秋雨前線に促され山々も慌てて衣替え、
そんな風便りが通りぬける中、
素晴らしい景観を見せています。
長野の朝晩は一桁となる気温となり、
とても肌寒い日々です。
今年の冬はどのような冬となるのでしょうか。
〈今年は例年になく寒い年〉
そんな昨年の冬、
長野での初年度で私は特別に寒い長野を体験しました。
そしてその寒い冬を、暖房機具を一切使用せず乗り越えた自分は相当の馬鹿でした。
着る物を着て、温かい物を食べて、
熱いお風呂に入って、温かい布団で寝る。
そうすると、案外人間大丈夫なもんだと、
また我慢さえすれば不可能などないと、不可能打開の積み重ねの一つをクリアした小さな瞬間でした。
もともと身体は丈夫な私ですが、
そんな生活を長年してきたこともあり、
長野では移住当初3日間ほど寝込んだものの、それ以外では1秒も体調をくずした事がありません。
食事も偏ってはいるのですがなぜでしょう…
そしてまた今年も暖房無し生活に挑んでみたいと思っております。
またガチガチツルツルの路面と、
ザクザクフワフワの積雪、ツンツンヒヤヒヤの寒さが来ると思うと、
なんだか今からワクワクしています。
今年は色々とありましたね。
3月11日に起きた東日本大震災、そして併発した原発事故。
夏の豪雨、土砂崩れ、台風。
なにか全て水に関係する被害が多発し、
多くの方が犠牲となりましたね。
そういう経過の下、今年の冬も何か前例にない、
記録を越えた雪の被害があってもおかしくないのではないかと密かに思っております。
貴様はお元気ですか?
急な天候変化となっておりますが、体調などお体十分にご自愛くださいね。
また貴様のご家族のお便り、楽しみにお待ちしております。
貴様ご家族のご健康とお幸せを
寒さ募る遠き長野からお祈りいたしております。
それではまた。
敬具
PS
最近、とても独り言の激しさが増しています。
独り言言って、笑ったりしています。
頭がオカシクなっているのでしょうか。
今日は、気づいたらアンパンマンの歌を大きめな声で歌いながらキッチンで食器を洗っていました。
助けて下さい。
【日本百名山】
四阿山 2,354M
【花の百名山】
根子岳 2,207M
菅平高原にそびえる二つの山
四阿山と根子岳
二つの山はまったく違う表情をしているが、
隣通しに連なる夫婦のような関係。
そんな二つの山を堪能するべく登ってきた。
互いに数ヶ所ある登山道の内、
先に四阿山を登頂してから次に根子岳に渡る縦走路を選択。
四阿山までの登山道は、
中盤前から山頂まではほぼずっと視界が開けた尾根を登る。
その尾根道の爽快さ、味わい、ロケーション、全てが絶品。
私がこれまで登ってきた登山道、それはどこも独特さを持った個性ある道だったが、
その想い出の中で、間違いなく忘れることのない道の一つとなる四阿山登山道だった。
あれは別世界だったね。
山頂は360度見渡せるパノラマ。
東には群馬の山々、西には北アルプス、西北西には北信五岳、
南には浅間山の後方に富士山がクッキリ。
北には目前に根子岳、そして新潟の山脈、遠くには日本海らしきものも見える。
一息ついていると、ワンッ!と声とともに中年夫婦が登ってきた。
見ると中型犬を連れて登ってきていたのだ。
挨拶の後、
「登れるんですね~!」と奥さんに言うと、
『山登るより人の方が好きなんですよ~この子』
と奥さんが言っている矢先から
私にクゥンクゥンと話かけてくる。
とても可愛い顔の犬だった。
『お兄ちゃんにお別れは?
ハイ、バイバイって?頑張ってって?』
と、次の目標である根子岳に向かおうとする私に、
奥さんが愛犬にそう促した。
ずっと凝視する犬に、
バイバーイと言って私は根子岳に向かった。
めちゃ頼もしい犬やな~っと、
なんだか犬が無性に欲しくなった。
途中の分岐点まで下山し、
そこから北に進路をとり花の百名山へ。
急な下り坂を40分程下り、
林だらけだった辺りが開けるとそこに百名山が。
まだ紅葉のピークには早かったが、
色付く前の植物を見ながら気分はフランダースの犬。
高山植物だらけの尾根を再び登り、根子岳に登頂。
これまた素晴らしい限りだった。
それから根子岳から牧場までの下山の最中は、
翌日に控える単独無酸素プリクラ登頂の事を時折考えていた。
そもそも、あの日変な思い付きをしなければ
こんなアホなことをする必要もなかった。
ただドンキホーテに日用品を買いに行った時に、
ドンキホーテの手前に新しくオープンした大型ゲームセンターを見た時から始まったのだ。
…………………………
えらいデッカイゲーセンやなぁ
ゲーセンなんか今時客来るんかな~??
そういえばプリクラ何年か前撮ったな~…
………
……
プリクラ撮ってみよかな…、、
おん、プリクラ撮ってみよかぁ
なんか今携帯に送れる言うとったしなぁ
おん!撮って見よ!
アイツ達にまたメール送りつけたろか!
おッ!mixiに写真添付してもええやんか!
おん!オモロイ!イコイコ!
…………………………
運転をしながら、そんな事を思い付いた。
ドンキホーテで買い物を終え、そもまますぐそのゲーセンセンターへ。
雨の中、何の気負いもなく普通にプリクラを撮れると思って店に入ったわけだが、
中に入った瞬間から嘘のように極度の緊張が芽生えた。
女子高生達や、可愛い女のグループなどがプリクラのエリアで楽しげにしているのを見て、
単独行の自分にやけに変態さを覚え、うろたえてしまった。
そのギャルエリアのようなローズな世界に初めは飛び込んで行けず、
行ったり来たりして、したくもないゲームをしたりもした。
意を決して入ったはいいがやり方もわからず、
それ以上に女達の気配に怯え、近づいてくる声にビクつき、
その場から離れその日は凹んで帰ってしまった。
その屈辱。
自分に対しての幻滅。
目の前まで出来なかった恥じらい。
私は自分が情けなかった。
機械にというよりも、自分に負けたからだ。
人目を気にし、女性達の目を気にするあまり、本来の自分を見失ってしまった。
まんまと空気に飲み込まれたのだ。
それは極寒の雪山のように、
突風、嵐、吹雪、雪崩、酸素の薄さがそこにあった。
妙高山で高山病に陥った時のように、
あの日その猛威に屈してしまったのだ。
まるでエベレストのようだった。
私は諦めない。
〈小さいことからコツコツと〉という西川きよしの名台詞。
私はこう解釈する。
っっしょーーもない事でも、ちいちゃい事でも、
出来ひんかったら大きい事など出来もせん!
思た事は、馬鹿げた事だろうが達成すれば、それが次の課題の糧となる。
妙高山は再びチャレンジし正気で登った。
では…
帰ってしまったあの日から、私は最チャレンジを心に誓った。
そしてまたチャンスがやって来た。
単独無酸素登山でアタックする時が。
そして私は自分自身を誇示するべく
信念に従い、香りたつスカートの揺らめく世界へと歩いていった。
To be NEXT…
『ちょと変なこと言いますけどね、
俺、今からプリクラ撮りに行くんですよ。』
「ええ゛ッ!?
誰とですか?!(笑)」
プリクラ登頂を前に、
経由先の美容院で私はカットウーメンに告げた。
このカットウーメンは、
長野に来てからずっと髪を切ってもらっている23歳の背の低いキュートな女性だ。
美容院自体が美容学校を経営しており、
卒業生はこのお店でヘアデザイナーとなるために働く。
当然のことながら最初はシャンプー職人だが、
メニューの中には通常料金より半額の格安さで、このシャンプー職人が修行の為カットするというサービスを行っている。
私はどんな事でも、ウブさが際立つ仕草に弱い。
頑張って話をしようとしている様や、下手なりに頑張っているその行動が、
なぜかとても癒される。
質よりもその人の言動を重要視しているのだ。
よって、散髪の出来具合というのか、このカットウーメンが切った髪の仕上がりはあまり求めていない。
ぎこちない動きや話が、どんどんと様になっていく過程を楽しんでいるといっていい。
もうこの女性には度々切ってもらっているので、
今となっては普通に談笑もできるし、カットの腕も着々と増しているのが良くわかる。
そこで私は登頂を前に、
この女性にプリクラ登頂の手順を聞いた。
すると、
「声が出るんでそれに従ったらいいですよ。」
と言うので、やはりそうかと相槌。
お会計を済ませた後、
「オーラに負けず、
諦めず撮って来て下さい(笑)!」
と言う最高の情報と最高の激励を受け、
美容院を後にした。
ウィーーン
前回とはまったく違う装いの晴々とした空の下、
自動ドアが元気良く開く。
山頂直下、案の定暴風が私の進行を阻む。
緊張のあまり酸素も薄い。
入店前に車内で景気づけに聴いたマドヴェインもどこかへ。
香りたつスカートの群れに一歩一歩近付く。
そのまま一直線に山頂へ。
そして辿り着いた。
まわりの目がどんな視線で見ていたのかなんて知ったこっちゃない。
とにかく辿り着いた。
一息着く余裕もなく、お金の投入口を探す。
するとすぐ目の前にあった。
前回は発見できなかったものがなんなく見つかる。
あるやんけ!と悪態をつきながら五百円玉を入れる、が、五百玉が入らない。
百円玉オンリーの投入口にさらに悪態をつく。
その悪態の原因の全ては焦りだった。
PLAY代金、400円を投入。
そして機械が喋りだした。
※ここから覚えている範囲内で記載する
PLAYする事へのお礼の後、
〈画面をタッチして選んでネ!〉
〈それでは、ナンチャラカンチャラでナンチャラだから、ここから選んでネ!〉
なんのこっちゃさっぱりわからない。
とにかく画面を見ると写真の背景がたくさんあったので、
選ぶんだろうと思ったが別になんでもいい。
[オススメ][osusume]
と書いてある背景をタッチ。
〈もうひとつ、選んでネ!〉
ハイほなもう一つのおすすめタッチ。
〈もうひとつ、選んでネ!〉
ええ゛ッ、いらんぞもうほなもう一つのオススメハイ!
〈それではナンチャラカンチャラで、カンチャラだから、アレしてこうしてネ!〉
こっちは焦っとるし、久しく撮ってないから、
アナタの言ってる事の意味がなんのこっちゃさっぱわからん。
今となってはその後の流れは全く覚えていない。
[携帯に送る]という画面が出てきたので、タッチした事は覚えているのだが。
とにかく撮影まで辿り着いた。
〈撮影するヨ!〉なのか〈撮っちゃうヨ!〉なのか忘れたが、
〈カメラの位置に合わせてネ!〉というからカメラの位置見たら低ゥゥッ!!
めちゃめちゃ低い位置にカメラがある。
強制的に空気椅子を命じられ、
〈ハイッ チ~ズッ!〉を4回。
はぁ~、無事登頂した~…。
と安堵していると、
〈それじゃぁ、ナンチャラカンチャラがナンチャラするから、外に出てプリクラをいじくってネ!〉
みたいな事を聞いた瞬間、
外てぇーッ?!!と思わず口走った。
一刻も早く下山したい私にとって、
キャピキャピ女性が行き交う場所での長居は禁物。
しかしまだ携帯への転送入力はしていないため、恐る恐る出ると真横に同じような個室があった。
外からは膝から下の足が見える状態で、男女の識別は容易な所だ。
その時の私は7分丈のショーパン。
膝から下の毛もくじゃらさで、一発で男と判断出来る。
もうそんな事も言ってられないため、
カーテンをめくりカスタムルームへ。
ここでまた訳のわからない説明。
とにかく撮ったプリクラをイジレというようなガイダンス。
〈~してネ〉も
ここまでくればイ゛ラッとする。
同じ写真が画面の二つに別れ、意味がわからない。
右上で制限時間のカウントが始まる。
とりあえず右側の写真をイジリながら、
なんでイジるんにカウントダウンされなあかんねんと悪態をつき制限時間内に書けた文字一行。
するとお決まりの
〈携帯にナンチャラカンチャラするから、アッチやコッチやしてネ!〉
携帯アドレスの入力画面。
制限時間の半分程、転送したい写真を選んでないぞとアタフタし、残り半分の時間は開き直ってアドレス入力。
慣れないタッチペン、転送したい写真へ選びたい思い。
残り5秒で入力はあと@の後の選択だった。
もたつくペン入力。
4 ・ 3 ・ 2…
ぁぁぁぁああ゛ッ!??
〈それでは、ナンチャラカンチャラ…〉
ァァア゛ア゛ホか゛ーーーッ!!
まだアドレス入力してへんやないかぃーーーッ!!
有無を言わさず進行するしてネ野郎。
私は久しくムカついた。
お爺ちゃん扱いされたのだ。
それでも最後に入力し忘れた人へのカムバックがあるものと思い動揺を噛み殺したが、
最後に〈ありがとネ!〉みたいな事を言って無情に去っていったガイダンスに、
私は呆然と一点を見つめ抜け殻と化した。
その時、登頂気分が崩れ去った。
そして最後のガイダンスで置き土産が画面に流れだした。
それは今回のワケわからなさを助長するトドメであった。
〈アナタの写真は、
アルバムに登録されたヨ!〉
私の写真がその機械のアルバムに登録され、
この機械で撮ったギャル達の横に私が載った映像が出てきた。
ァァァア゛ホかコル゛ァ!!
と、先程何か登録ボタンをワケわからずタッチしたのがそれだったのか、
機械に精一杯の大阪弁を浴びせた。
そんな事だから、
今回も正気で登頂をしていない。私の中では納得いかない結果となった。
達成感に欠けた。
しかし、あのしてネ野郎には腹が立って仕方がない。
あの野郎は、説明が下手クソのくせして、
カウントダウンを始めやがる。
待ちやがらへん。
時が来れば、再チャレンジする。
いや、これはリベンジだ。
明後日、、、、
おそらく明後日だ。
明後日に
俺はプリクラを撮る。
いや、保険を掛けて、たぶんと言っておこう。
人生失敗は付き物だ。
またあえなく惨敗するかも知れない。
エリア周辺から解き放たれる10代のオーラ、
その暴風に引き返すかも知れない。
でも俺は明後日にヤる。
エベレスト登頂に向け、気象と語り合う冒険家達のように、
自分の予定を分析した結果、時は明後日とみた。
明日はその達成に向け、
想定訓練として全行程約7時間の菅平高原登頂を試み、
翌日、最難関のプリクラ登頂を試みる。
当日は最終キャンプ地を出発し、
カラダを慣らすため美容院を経由。
一歩一歩、ピッケルを雪面に打ち
アイゼンのかかりや、雪崩を警戒しながら尾根道を歩く。
あのエリアは相当な暴風雪となるだろう。
単独行の私にとって、それはザイルのない歩み。
死角からの突風、四方八方からくる風速数十メートル。
相当な危険が伴うことは前回で承知している。
単独無酸素登頂
明後日、俺はアタックする。
まずは明日の菅平高原の登頂を念頭に、
単独行ダルマ、
チャレンジ前の心境である。
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